暮らしの中の身近な食薬        No.031

はちみつ









みつばちが地球上に現れたのは、約2千万年~1千万年前のことです。 紀元前6000年頃に描かれたスペイン東部にあるアラニア洞窟の壁画には、みつばちの巣に手を入れてはちみつを採集している人の姿が描かれており、紀元前2600年頃のエジプトの壁画には、はちみつの採集から保存までの様子が細かく描かれています。 地中海周辺から始まった養蜂は、徐々に世界に広まりました。近代養蜂が日本に入ってきたのは明治時代になってからのことで、欧米文化の流入と共に新しい産業として定着していきました。

<効能効果> 補気類/平性/甘味/脾・肺・大腸
       補中緩急:脾胃虚弱の疲れ、食少、胃痛、腹痛
       潤肺止咳:肺気虚の咳、空咳、息切れ、皮膚の乾燥
       潤腸通便:虚弱者、腸燥便秘

化粧品にも使用されるほど、私たちの生活になくてはならいない「はちみつ」。はちみつには栄養素が190種類も含まれています。最近注目されている「マヌカハニー」は、ニュージーランドにのみ自生するフトモモ科の樹木・マヌカの花から採取されるハチミツで、他のはちみつには含まれていない「メチルグリオキサール(MGO)」が豊富に含まれており、殺菌・抗菌・抗炎症作用として注目されています。

IT部おすすめ「金柑のはちみつ漬け」

金柑のはちみつ漬けをご紹介しましょう。
生の金柑を綺麗に洗ってへたの部分をとり、煮沸消毒した瓶に入れて、はちみつを注ぎ入れるだけ。3~4日経過したら使いましょう。金柑には抗酸化作用や免疫力向上に関わるビタミンやミネラルも豊富で風邪の予防効果があります。はちみつにも抗菌、抗炎症作用があり、また朝晩スプーン1杯を食べると低血糖にならず血糖値が安定すると言われています。金柑のはちみつ漬けはこれらの両方を一度に摂取することができます。


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