 黒木耳

日本でキクラゲを食用にした歴史は古く、室町時代には食べられていたと言われています。栽培も江戸時代の本草学者、儒学者「貝原益軒」が宝永元年(1704)に表した「菜譜」に栽培法が記されています。古くから知られていたわりには、日本でのキクラゲ栽培はつい最近まで本当に微々たるもので、現代よりずっと自然度の高かった時代、わざわざ栽培するほどのものでもない身近なキノコだったのかもしれません。
黒木耳は、平性、甘味/肺、胃、大腸 理血類に分類されます。
涼血止血:各種出血、眼底出血、瘡瘍
潤肺益胃:肺燥の空咳、胃陰虚の喉の渇き
利腸通便:便秘
黒木耳は、ビタミンDが豊富です。ビタミンDは、免疫強化に重要なビタミンと注目されています。また、カルシウムや鉄分も多く含まれています。
IT部おすすめ (参考:中医薬膳学 辰巳 洋著)
中医薬膳学の書籍より、黒きくらげを使ったレシピをご紹介。
本来はへちまを使っていますが、あまり流通しておらす、手に入りにくいので
セロリに替えることができます。夏にもおすすめです。
豚肉とセロリと黒きくらげの炒めもの
豚肉薄切り80g、セロリ1本、黒きくらげ6g、ねぎ3cm
塩、醤油、サラダ油、片栗粉
<作り方>
①黒きくらげは水で戻す。ねぎはみじん切りにする。セロリは薄切りに
する。
②豚肉は2㎝幅に切り、醤油、片栗粉で下味をつける。
③フライパンを熱し、サラダ油を入れてねぎを炒め、豚肉を加えて炒める。
セロリと黒きくらげを加え、炒め合わせて塩で調味する。
効 能:滋陰清熱
働 き:豚肉 甘、鹹、平/脾、胃、腎 滋陰潤燥
セロリ 涼、甘、辛/肺、胃 清熱利尿、涼血止血
黒きくらげ 平、甘/胃、大腸 涼血止血 |
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