 松の実

松の実は、松ぼっくりの中にある種の、胚乳(はいにゅう)と呼ばれる部分を指します。イタリアカサマツやチョウセンゴヨウなど、世界に20種ほど採取できる松の品種があります。日本でよく見かける黒松や赤松の種は、風にのって運ばれることから小さく、食用には向きません。松の実を採取できる品種は、種に翼がなく、リスやネズミなど木の実を貯蔵する動物によって遠くに運ばれるタイプのものが多いです。
松の実は、約2,000年前に書かれた中国の書物に記されているほど古い歴史があり、仙人になれる食べ物とされていました。体を温める作用があることから、「海松子(かいしょうし)」、「松子仁(しょうしにん、しょうしじん)」、「松子(しょうし)」という名前で、漢方薬や薬膳に利用されてきました。
<効能効果>
松の実は、潤下類に分類されます。食薬の持つ性質は温性で身体を温める、痛みを止める、気血循環をよくする働きがあり、甘味なので疲れをとり痛みを和らげます。帰経は、肺、肝、大腸です。乾燥性便秘、めまい、かゆみ、肺燥の咳、皮膚乾燥に効果があります。
IT部おすすめ
インタビューの鶴井恵実さんから、ご自宅で作る「松の実のレシピ」を教えて頂きましたので、
作ってみました。松の実をすりつぶすと、甘くさわやかな香りがしておすすめです。
松の実ペースト ・松の実 30g
・だし醤油 小さじ1と1/2 (醤油なら半量)
・砂糖 or はちみつ 10g
から煎りした松の実をすり鉢にてすりつぶし、だし醤油、はちみつを加え
てよく混ぜ合わせる。
焼いたお餅やトーストにのせていただきます。個人的には、はちみつが好
みです。クラッカーにブルーチーズとこの松の実ペーストをのせるのも美
味しいです。
松の実和え衣
・松の実 30g
・西京味噌 大さじ1
・だし醤油 小さじ1と1/2 (醤油なら半量)
から煎りした松の実をすり鉢にてすりつぶし、西京味噌、だし醤油を加え
てよく混ぜ合わせる。
これを和え衣として使います。茹でたアスパラガス、小松菜、山菜類など
と和えます。その他、松の実を入れたバジルソースもよく作ります。是非
お試しください。 |
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