 生姜

生姜の歴史は古く、人類が誕生し、狩猟を生活の手段として肉や魚を食べ始めた頃から、防腐剤や調味料あるいは医薬として使われてきたと推定されています。
古代の記録では、中国、インド、ヨーロッパ、日本などすべて医薬品として使われ、食品の調味料として使われだしたのは中世以降のようです。日本は、中国から伝わったとされており、最古のスパイスになります。「はじかみ」として神代の時代から使われていたようです。東洋のスパイスでは、ヨーロッパに知れわたった最初のスパイスの1つとも言われています。中国料理においては、「三種の神器」にネギ、生姜、ニンニクと言われているほどです。
また、生姜は2000年前の中国の医学書にも記述があり、全ての漢方薬処方の約半分に配合されていました。
<効能効果>
生姜は、辛温解表類に分類されます。発汗解表、温胃止嘔、温肺止咳、解毒作用があります。発汗を促し体表にある寒邪を取り除きます。胃の不調や鎮痛効果もあります。ところで、乾姜は生姜を乾燥させたものですが、温裏類になり、温中散寒、開陽通脈、温肺化痰の作用があります。脾胃を温め寒邪を発散させます。生姜とは別の食薬になります。
<おすすめ食べ方>
薬味としてはおなじみの食材です。生姜は精油成分が含まれているので、油と良くなじみます。生姜をフードプロセッサー等で細かく刻んで、瓶に詰めて油を注いで生姜オイルを作ります。様々な料理に使えるので、すごく便利です。
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簡単なジンジャエールの作り方をご紹介します。
<ジンジャーエールシロップ材料>
水200ml、黒砂糖100g、生姜100g、はちみつ大さじ1
<スパイス類>
鷹の爪1本、シナモン1本、コショウ8粒、クローブ5粒
<作り方>
1. 生姜は皮つきのまま薄切りにします。
2. 鍋に水と黒砂糖を入れ中火で熱しながら溶かし沸騰したら、生姜とはちみつ、スパイス類を
加え弱火で10~15分ほど煮ます。
3. 冷めてからざるで濾し、煮沸した保存瓶に入れます。
ジンジャーエールシロップの出来上がりです。
4. グラスに氷を入れ、3.と炭酸水を1:3の割合で注げば、ジンジャエールの完成。
(濃さはお好みで)水、レモン水、お湯で割っても美味しいです。
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