暮らしの中の身近な食薬       No.003

 山査子(さんざし)













山楂子は、日本にもたらされたのは江戸時代中期と言われています。余談ですが、キリストが処刑された時に着けていたイバラの冠は、西洋サンザシの小枝だったそうです。
西洋サンザシは英名で「メイフラワー(May flower)」といいます。英語のMayは5月のことですが、その名の通り5月頃に白や桃紅色のかわいらしい花をつけます。ちなみに、イギリスの清教徒が信仰の自由を求めてアメリカに渡った時に乗っていた船の名を「メイフラワー号」といいます。その船尾にサンザシの花が描かれていたそうです。サンザシの花言葉は「希望」ですが、まさに清教徒たちの希望を乗せた船出だったのでしょう。山楂子は8~10月に真っ赤な実がつきます。(養命酒 ライフスタイルマガジンより)

<効 能>
山楂子は、消食類に分類されます。肉の食べ過ぎによる脹満、腹痛、嘔吐、吐き気、下痢に効果があります。また、活血作用があり、血を流すため瘀血による胸痛、生理痛にも効果があります。

<調理法>
一般的な食べ方は、ジャムや砂糖漬けです。また、山楂子には、たんぱく質を分解する酵素が多く含まれています。肉を煮込むときに使うと肉が柔らかくなりますよ。

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